顎義歯(がくぎし)・顎補綴
上顎洞がんなどの手術後に、食べる・話す・飲み込む機能の回復を目指します。

顎義歯とは顎義歯(がくぎし)とは、上顎洞がんや口腔がんなどの手術によって、上顎骨や口蓋(お口の天井の部分)、歯などを失った方に使用する特殊な義歯です。
上顎骨や口蓋の一部を切除すると、お口と鼻の空間がつながってしまうことがあります。その結果、食事や会話など、日常生活にさまざまな支障が生じる場合があります。
顎義歯は、失われた組織を人工的に補い、お口と鼻の空間を隔てることで、咀嚼(噛むこと)・嚥下(飲み込むこと)・発音などの機能回復を目指す治療です。
このようなお悩みはありませんか?
– 上顎洞がんや口腔がんの手術で、上顎骨や口蓋の一部を切除した- 食べ物をうまく噛めない
– 飲み物や食べ物が鼻に回ってしまう
– 空気が鼻に抜け、言葉が聞き取りにくくなった
– 手術後に義歯が合わなくなった- 現在使用している顎義歯が痛い、外れやすい
– 手術後の口腔機能を少しでも改善したい
このような症状でお困りの方は、ご相談ください。
顎義歯によって期待できること
① 食べる機能の回復失われた歯や上顎の形態を補うことで、食べ物を噛みやすくし、食事機能の改善を目指します。
② 飲み込む機能の改善お口と鼻の間に生じた欠損部を塞ぐことで、飲み物や食べ物が鼻へ漏れる症状の軽減を目指します。
③ 発音・会話の改善空気が鼻へ抜ける状態を改善することで、発音を明瞭にし、会話をしやすくすることを目指します。
④ お口や顔貌の形態の回復失われた組織を補うことで、口腔内の形態を整え、欠損の状態によっては顔貌の変化を軽減できる場合があります。
当院での診療について顎義歯の治療では、欠損している上顎骨や口蓋の範囲、残っている歯の状態、口腔粘膜の状態などを詳しく確認することが重要です。
また、がんの手術後は、時間の経過とともに組織の形態が変化することがあり、顎義歯の継続的な調整が必要となる場合があります。
当院では、患者さまの手術歴や治療経過、お口の状態を確認し、一人ひとりの状態に応じた顎義歯による機能回復を検討します。必要に応じて、手術を担当された医療機関や関連する専門診療科と連携しながら診療を進めます。
ご受診について上顎洞がん・口腔がんなどの手術後に、食事や会話にお困りの方、現在お使いの顎義歯に不具合がある方はご相談ください。
受診の際には、手術を受けた医療機関からの紹介状や画像資料などがありましたら、お持ちください。現在顎義歯を使用されている場合は、その義歯もお持ちください。なお、欠損の範囲や残存歯の状態、過去の治療内容によって、適した治療方法や期待できる改善の程度は異なります。
顎義歯は、条件により健康保険が適用される場合があります。食べること、話すことを少しでも快適に。当院では、がん治療後の患者さまの生活の質(QOL)を大切にし、口腔機能の回復を支援してまいります。
